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中島 幹雄; 正木 信行
Radiation Physics and Chemistry, 47(2), p.241 - 245, 1996/00
NaY、HYゼオライト吸着水のCo-線による放射線分解を調べた。ゼオライトからのエネルギー移動効果により、両ゼオライトからのH生成率は、液相の水の放射線分解収率から予想されるより大きく、特にHYでH生成率が高かった。77KにおけるESR測定及びH原子、H分子の収率についての試料の加熱前処理温度依存性を検討した結果、HYゼオライトのブレンステッド酸点及びルイス酸点が、H生成反応に重要な役割を果たしていると結論した。
中島 幹雄; 荒殿 保幸
Radiation Physics and Chemistry, 41(3), p.461 - 465, 1993/00
被引用回数:20 パーセンタイル:85.09(Chemistry, Physical)モレキュラーシーブ3Aおよび4Aに吸着した水の放射線分解を調べ、すでに報告した5Aの結果と比較した。ゼオライトに吸収されたエネルギーの吸着水へのエネルギー移動効果により、生成水素量の増感効果が見られたが、3Aは4A、5Aに比べてその効果は小さく、異なる吸着水量依存性を示した。この原因はゼオライトにイオン交換担持されている金属カチオンの大きさに起因するものと推察され、水分子とカチオンとゼオライト骨格の酸素イオンとの相互作用の大きさが重要な役割を演じていることが分かった。
中島 幹雄; 立川 圓造
Radiochimica Acta, 33, p.217 - 222, 1983/00
シリカグル吸着水の放射線分解による水素の発生を調べた。用いた3種類のシリカグルについて、水素発生量は水の放射線分解に比べて非常に大きく、また吸着剤各々について異なる。これらの結果はシリカグルからのエネルギ移動が吸着水の分解に寄与している事を示している。さらに水素発生量は吸着剤の表面水酸基濃度と吸着水の表面被覆率の関数として表わすことが出来、水素発生量を求めるための実験式を導いた。